シュリーマンが見た江戸

「シュリーマン旅行記 清国・日本」の放送が公共放送から流れてきます。
教科書で学んだトロイの遺跡を発掘した、あのハインリッヒ・シュリーマンです。
江戸末期に日本を訪れている。

素晴らしい評判を山ほど聞いていたので、私は江戸へ行きたくてうずうずしていた。(石井和子訳)

幕末の江戸では開港か否かをめぐって安定しない情勢だった。
見るもの聞くものを事細かく書いている。
日本人にとっては当たり前の生活様式だが、シュリーマンは日本の文化に感嘆している。

茶碗について

まるで卵の殻のように薄いにもかかわらず、きわめて丈夫な陶器の茶碗があると書いている。

西洋人にとっては小さすぎて、何に使われるのかわからないと言いながら、光り輝く漆器や蒔絵の盆などの美しさについて感心している。

江戸時代 の様子が私たち日本人にとっても目に浮かぶようだ。

絹織物

シュリーマンはこの織物屋の畳にも目が行っていて、長年にわたって清潔に保たれていると書いている。
特に反物屋の畳はきれいなのは私たちにとっては常識。
その反物屋に下駄を脱いで畳の上に座り品定めをしている客の様子が書かれている。

そういえば昭和の初めは京都大丸での買い物で草履を脱いで上がったということを昔の人から聞いている。

流石のシュリーマンの観察力。
反物は引き出しから出すのではなく在庫品置き場の上の階まで取りに行くところまで見ている。

国産の絹織物を扱う店が多いのに驚いている。
品数の豊かさ店の大きさにも触れている。

障子戸を広く開けて反物を打っている店は今でもあるが、 着物が主流の生活様式であった 江戸時代には現在の反物屋よりもっと活気があったに違いない。

女性の服装

着物の下着は木綿で前開きであり、その上に鮮明な色彩の長い着物を付けていて長い帯で巻かれている。

帯の結び目のところを、昔の弾薬入りのようだと例えている。
日本人にとって弾薬入りがどんなものか分からないが、丸びを帯びた帯が珍しく映ったのではないかと思う。