桃の節句
ひなまつりは、平安時代の貴族をお手本に、女の子が優雅で美しい女性に育つようにという願いが込められています。
例えば、古くは大伴家持が万葉集(巻19)で詠んでいます。
当時は、水辺で曲水の宴が開かれ、そこで歌を詠むという生活は優雅で穏やかなものだったと想像します。
また、この節句は、巳の日の祓い(みのひのはらい)と言って人形で身体を撫でて穢れを払うというものだったということです。
お雛さまの呼び方
京びな、立ち雛、流しびな、紙雛、糸びな、元禄びな、室町びな、などなど多くの呼び名と雛があります。現代でもこのような雛を飾るところがあります。
戦後間もない頃の雛人形
👇掲載のお雛様は戦後間もないころ、母親の実家から贈られたお雛様です。
70年を超えていますが衣装もそのままです。
御殿付きだったのですが、その御殿も長年の間に壊れたり紛失したりで今は手元にありません。二人の官女を御殿の中の両端に座らせ、階段には立ち姿の官女を飾っていた記憶があります。
ぼんぼり、屏風、桜、橘は新しく揃えましたがちょっと小さすぎました。
お道具は子供の頃から親しんできたものです。
鏡は今でも鮮明に映しだします。
御所(紫宸殿)左近の桜
右近の橘、左近の桜が京都御苑で桜の時期に見ることが出来ます。
雛菓子3色の意味
ひな菓子の色は上から、桃色、白、緑です。真ん中の白は雪を表し、清楚で穢れのないという意味があるようです。
邪気を払うと言われる白酒
白酒はひな祭りに欠かせないものです。邪気を払う飲み物とされてきました。
今の甘酒と似ているのでしょうか。
そんな今の甘酒には「5-アミノレブリン」と呼ばれるアミノ酸が含まれているというニュースが(2月12日付け)飛び込んできました。
長崎大学の北教授の研究チームが甘酒にも含まれている「5-ALA」が新型コロナを阻害する作用があると発表し、2月8日国際学術誌に掲載されたという。
甘酒は昔から日本人には愛飲されてきたものですから体に悪いわけがありません。
江戸時代には「甘酒売り」が行商していたというのです。
暑い夏に体力を消耗しないように甘酒を売って歩いていたという。
ひな祭りの期と同じくして甘酒のニュースが飛び込んできたものです。
世界中で蔓延している邪気を取り払うにはどれだけの摂取量が必要でしょうか。
それが最大の課題らしいです。
*ひな祭りに対して男の子の」「端午の節句」がありますが現在では「こどもの日」として男女の子供たちが祝われています。