十五夜そしてその後にためらいながら出る十六夜の月

9月13日は
♪う~さぎうさぎ何見て跳ねる、十五夜お月さん見て跳ね~る♪ と歌われる
中秋の名月、 ススキや団子を供える風習が今でも残っています。

古来、日本人は生活の折目として月を愛でてきました。
米や農産物の収穫時期に、自然の恵みに感謝し拝むという風習があります。

月の呼び方にもいろいろあります。
中秋の名月
十六夜
有明の月
後の月
良月
弦月
無月など数え切れないほどあります。

秋風に たなびく雲の たえ間より 漏れ出づる月の 影のさやけさ
(百人一首  七十九番歌)

十六夜(いざよい)

いざようとはためらいながらという意味で、十五夜の後に出てくる月を十六夜と呼びます。名月の後にためらいながら出てくる月も日本人的ですね。

地球が生まれた時は月は存在しなかったということです。
潮の満ち引き、睡眠摂食など人間の生活にとって無くてはならない月、太陽の反射によってできる月あかり、そんな月を眺めながら物思いにふける秋です。

月見れば千々に物こそ悲しけれ我が身ひとつの秋にはあらねど(百人一首二十三番歌)

万葉集の植物

現在ではめったに目にすることがない「ムラサキ」

万葉集にも出てくる紫草、花は可憐な白色ですが根が染料に使われる。
気品高い紫色は本来はこの紫草の根から作られた。

しかし現在は外国産に代わってしまっているという。
国産むらさきの苗の成長が楽しみです。

万葉集から

託馬野(つくまの)に生ふる紫草 衣に染め いまだ着ずして色に出にけり  巻三・三九五
*片思いの恋を紫色に染めた衣装にかさねて「いまだ結ばれないうちに他人に知られてしまった」という意味に詠んだ歌と解釈されている。
(万葉植物園 入場券の説明より)

あかねさす紫野行き標野(しめの)行き野守は見ずや君が袖振る(額田王)
*紫野は紫の草の野という意味。

紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも(大海人皇子)
*紫草のにほへる妹は紫草のように美しいあなたという意味。

講談社 中西 進著引用

椿

河の辺のつらつら椿つらつらに見れども飽かず巨勢の春野は(万葉集)

講談社 中西 進著引用

弓絃葉(ゆずるは)

古に恋ふる鳥かも弓絃葉の御井(みみ)の上より鳴き渡り行く(巻第二)

* この中の鳥はホトトギス(中西 進著から)

ゆずるははユズリハ(譲り葉)のこと。
新芽が出ると親の葉は枯れ落ちていくことから親から子へ代を譲っていくことから譲葉と名付けられた。

自宅庭で芽を出したユズリハ、左の親の葉が枯れ始めています。

桔梗(ききょう)秋の七草

万葉の時代の朝顔と言われているのが桔梗らしい。(ウイキペディア、他参照)
どちらにしてもきれいで可憐な野生の花です。

自宅に咲いた桔梗です。
やさしい紫色ですが花はしっかりと自己主張している色です。

女郎花(おみなえし)

女郎花と秋萩とが入り混じって咲いている。
蘆城(大宰府)の野原をば今日を見はじめとして何時々々迄も見よう。
(折口信夫著から)

手に取れば、袖さへ句ふ女郎花。此白露に散らまく惜しも(2115)

銀杏の木に実がたくさん付いています。

菊は見るもよし食べるもよし、飲むもよし

9月9日は重陽の節句、菊日和とは程遠く、今年は暑い日が続きます。
と言えどもコオロギの鳴き声が聞こえてくるのでもう秋なのですね。

菊は食用にも使われ、折り箱の中にも菊の花が添えられています。
菊祭りは全国各地で開催されます。
見るもよし、食べるもよし菊の花です。

邪気を払うと言われている菊酒。

重陽の節句

菊酒は重陽の節句に飲まれているお酒で邪気を払うという言い伝えがあります。
中国唐時代の孟浩然の菊酒の漢詩がラジオから流れてきました。
この重陽の時期にぴったりの漢詩です。

酒や甘酒を楽しめるということは、余裕があっての飲料であります。
暮らしの中での楽しみ方は今も昔もどの国も同じですね。

菊の花

さて、日本の古典「徒然草」(兼好法師)の中で、山里のひっそりしたところに菊や紅葉が仏具棚に無造作に置かれている様子をみて、こんなところにも人が住んでいるのだとしみじみ感じる、とあります。
世捨て人、兼好が秋の道中に、お供えであろう菊を見て、こんなところにも人が住んでいるその気配は菊によって表れています。

菊の香や奈良には古き仏達(芭蕉

芭蕉の碑

芭蕉も奈良で菊を詠っています。
香るほど多くの菊が供えられていたと思います。

新元号「令和」は万葉集から

初春の令月にして気淑く風和ぎ梅は鏡前の粉を披き蘭は珮後の香を薫らす(万葉集)


4月1日の今日、菅官房長官から新元号が発表されました。

今上天皇が譲位される4月30日に先立ち、今日新元号が発表されました。
安倍総理の会見で、わが国が誇る悠久の歴史にふさわしい元号は何かを考えた。
厳しい寒さの後に見事に咲き誇る梅のように、次世代に明日への希望とともに大きく咲いてほしいという願いを込めているということです。

元号を初めて日本の古典、万葉集から選んだ理由:

譲位されるこの時期にふさわしい和歌であり、万葉集は天皇、皇族、から防人、農民まで地位、身分に関係なく幅広い層の人たちの歌が集められ、豊かな国民の文化が日本にはあるという。尤もですね。

人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ。

日本には色あせることのない価値があり、世界に誇るべき文化がある。

その文化を育み、自然の美しさを愛でることが出来、そういう国民と切り開いていくと受け取りました。

1400年近く元号が続き国家が安泰であるのは、世界広しといえども日本だけではないでしょうか。

梅花32首の序文の背景は?

令和の基になった万葉集,五巻の梅花(うめのはな)32首の序文に当たるそうです。
天平二年正月にと始まっていることからその歴史と当時の背景が想像できます。
宴が催されている様子です。
歌の序文には、梅がおしろいをつけているかのような白さ、そして蘭が香り・・・松の様子や山並みには雲があり、庭には蝶が飛んでいる様、などなど平和で穏やかな様子が見て取れます。

そこにお酒もあり、歌を詠み・・・となんと優雅な世界だろうと想像できます。
(万葉集  講談社 中西 進著書を参考)


シュリーマンが見た江戸

「シュリーマン旅行記 清国・日本」の放送が公共放送から流れてきます。
教科書で学んだトロイの遺跡を発掘した、あのハインリッヒ・シュリーマンです。
江戸末期に日本を訪れている。

素晴らしい評判を山ほど聞いていたので、私は江戸へ行きたくてうずうずしていた。(石井和子訳)

幕末の江戸では開港か否かをめぐって安定しない情勢だった。
見るもの聞くものを事細かく書いている。
日本人にとっては当たり前の生活様式だが、シュリーマンは日本の文化に感嘆している。

茶碗について

まるで卵の殻のように薄いにもかかわらず、きわめて丈夫な陶器の茶碗があると書いている。

西洋人にとっては小さすぎて、何に使われるのかわからないと言いながら、光り輝く漆器や蒔絵の盆などの美しさについて感心している。

江戸時代 の様子が私たち日本人にとっても目に浮かぶようだ。

絹織物

シュリーマンはこの織物屋の畳にも目が行っていて、長年にわたって清潔に保たれていると書いている。
特に反物屋の畳はきれいなのは私たちにとっては常識。
その反物屋に下駄を脱いで畳の上に座り品定めをしている客の様子が書かれている。

そういえば昭和の初めは京都大丸での買い物で草履を脱いで上がったということを昔の人から聞いている。

流石のシュリーマンの観察力。
反物は引き出しから出すのではなく在庫品置き場の上の階まで取りに行くところまで見ている。

国産の絹織物を扱う店が多いのに驚いている。
品数の豊かさ店の大きさにも触れている。

障子戸を広く開けて反物を打っている店は今でもあるが、 着物が主流の生活様式であった 江戸時代には現在の反物屋よりもっと活気があったに違いない。

女性の服装

着物の下着は木綿で前開きであり、その上に鮮明な色彩の長い着物を付けていて長い帯で巻かれている。

帯の結び目のところを、昔の弾薬入りのようだと例えている。
日本人にとって弾薬入りがどんなものか分からないが、丸びを帯びた帯が珍しく映ったのではないかと思う。

GIFアニメAdobe After Effectsを使用「着物を着た女の子が踊る」

髷(まげ)

昔は、この絵のような振袖を着て髷(まげ)を結っていたのは独身の女性でした。髷とは髪を頭の上に束ねて結ったもの。

本来は着物一面に柄があるのが普通でkimono柄の多さは数え切れないほどです。織り方によっても柄が変わります。
織物で代表的なものは京都の西陣織です。

頼山陽の俗曲があります。
学校の国語の勉強に今でも「起承転結」の具体例として取り上げられる歌です。
母親から聞かされた歌が「起承転結」に関連しているとは知らなかったですが。

起:京で一番糸屋の娘
承:姉は十七妹は十五
転:諸国大名は弓矢でころす
結:糸屋の娘は目でころす

不適切な言葉がありますが原文のままです。

GIF

そんな女の子(おばあちゃんが描いたオリジナル絵)をGIFファイルで動かしてみました。GIFファイルはバイト数が比較的少ないので画像をアップするのには便利です。

絵は手書きの絵をペンツールでなぞってコンピューター仕様にし、色塗をしたもの。

パペットツール

パペットピンツールで袖を曲げています。
パペットピンツールというのは動かしたい場所にピンを打って形を変えるという機能です。自然の形に、自由自在に動かせ非常に便利な機能です。
振袖なのに柄が少ないのでこれから加えていくつもりです。

Adobe After Effectsを使用。

これが紙粘土細工?と思うほど丁寧に作られているpaper clay

仕事に生きる人、趣味を楽しむ時間がある人それぞれですが細かい作業を得意とする女性が多い日本。

紙粘土は小学校の工作と思い込んでいたことが間違いだったのに気づきました。
インタ-ネットによって自分の趣味を大勢の人たちに見てもらう機会が増えて、ますます磨きがかかってきます。
そんな一例です。

欄の花は白色、その白をリアルに再現するのに日数がかかってしまったということです。
それにしても根気のいる作業です。

DSC_0150

東京の桜2018

皇居周辺のさくらと靖国神社の標本木の写真です。
靖国神社で桜の開花が発表(3月17日)された翌日の写真です。

花より団子(^^)

さくらケーキのクリームが上質なので大きなサイズでもスルッと喉通りがよい。
甘さも品がよく食べた後の胃もたれ感が全くないほど質の良いケーキです。

東京駅周辺のきれいなこと!世界一と言えるのではないでしょうか。

春満開、花の東京

春満開、3月花の東京は卒業入学就職転勤の人たちで新鮮な空気が漂っています。
そんなひとこまです。

皇居外堀の桜が満開。

まずは東京駅です。美しさは世界トップクラスと思うのですが。

 

そしてビル群もマンハッタンに負けない美しさ

 

 

花だけでなく葉があると趣と落ち着きが加わります。

 

さくらの季節に和菓子が合います。

和菓子のさくら葉は抹茶、中を割ると抹茶の餡が出てきます。

左に見える黒いものはさくらの巨樹です。